フケの予防は、どうすればいい?フケの原因や予防方法を解説

掲載日:2020.06.11 更新日:2020.06.12

この記事の監修 アンファー株式会社

フケが気になるという場合には、まず原因を探りましょう。フケは正しいシャンプー方法や、生活習慣、髪や頭皮に良い栄養をしっかり摂ることで予防を図れます。今回は具体的なフケの予防方法をご紹介します。

そもそもなぜフケができるの?

ふと鏡を見たら、髪にフケが出ていたり、肩に白い粉がふいたようにフケが付いていたりすることがあります。不潔な印象を与えますし、嫌な気分にもなりますから、できるだけフケは発生させたくないですよね。

実はフケは、古くなった皮膚の細胞の固まりで、誰にでも出るもの。皮膚は、常に新陳代謝をして新しい細胞を作っています。古い細胞は押し出され、新しいものに入れ替わることで、健康な頭皮を保っているのです。この新陳代謝が正常に行われていれば、フケが目立つことはありません。目に見えないほどの細かいサイズで、洗髪時にほとんどが流れ落ちます。

しかし、新陳代謝が乱れ角質細胞が早い段階で剥がれることで、目に見えるサイズで剥がれ落ち、フケが目立つようになります。粉状のものや、手でつまめる大きな塊などさまざまですが、目で見て分かるものは頭皮に問題があるために発生するフケと言えるでしょう。

フケがでる原因

フケができる原因には以下のようなものがあります。

  • 間違ったシャンプー方法
  • ヘアカラーやパーマ
  • 季節
  • 生活習慣の乱れ
  • ホルモンバランスの乱れ
  • など

シャンプーを1日2回以上するなど、必要以上に洗髪することで頭皮を乾燥させ、フケになることがあります。またヘアカラーやパーマの液剤が頭皮に刺激を与えることもありますし、乾燥や、湿度や温度が高く汗をかきやすい季節もフケが出やすくなるでしょう。 偏った栄養やストレス、運動不足など、日常生活の乱れが原因となることもあります。

女性ならではの原因として挙げられるのがホルモンバランスです。女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、頭皮の潤いが保てず乾燥を引き起こし、フケが出ることがあるでしょう。

フケを放置すると起こりうるトラブル

フケを放置しておくと、さらに大量に発生したり、皮膚病に繋がったりすることがあります。フケが発生しやすい病気としては、脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症などがあります。どちらも、抜け毛が発生し薄毛に繋がるので、フケが出たら放置せず早めに対処するようにしましょう。

【フケの予防方法①】正しい方法でシャンプーやヘアケアをする

フケを予防するためにはまず、毎日行っているシャンプーを正しい方法で行うことが大切です。清潔に保ちたいと思うあまり、1日に2回以上シャンプーしたり、洗浄力の強いシャンプーを使ったりすると、頭皮の乾燥を引き起こしフケの原因になることがあります。

正しい洗い方で洗髪

まずは正しい洗髪方法をご紹介します。

  1. ①予洗い
  2. ②シャンプーを泡立てる
  3. ③洗う
  4. ④すすぎ
  5. ⑤ドライヤーで乾かす
  6. など

すすぎは入念に

シャンプーが残ると、頭皮に刺激を与え、フケの原因にもなります。すすぎ残しがないよう、しっかりと洗い流しましょう。シャンプーで洗った時間の倍の時間をかけて行うとよいですね。

自然乾燥はNG!必ずドライヤーで充分に乾かす

頭皮が濡れたままの状態は雑菌が繁殖しやすく、フケの原因になってしまいます。自然乾燥せず、必ずドライヤーを使って頭皮を乾かすようにしましょう。

シャンプー選びも重要!

自分の頭皮に対して洗浄力が強すぎるシャンプーを使うと、必要な皮脂まで取り除き、乾燥や、皮脂の過剰分泌に繋がることもあります。洗浄力がマイルドなシャンプーを選ぶとよいでしょう。

また、フケが出ている状態であれば、殺菌効果や皮脂分泌を抑制する効果のある「ピロクトンオラミン」や「ミコナゾール」を含む薬用シャンプーを選ぶのもおすすめです。

【フケの予防方法②】髪や頭皮に良い栄養や食べ物を摂取

フケ予防のためには、髪や頭皮に良い栄養を摂ることが大切です。以下のような栄養を取るのがおすすめなので含まれる食べ物をチェックし、日々の食卓メニューに取り入れてください。

栄養素 含まれる食べ物
タンパク質 肉類、魚類、牛乳、チーズ、納豆
など
亜鉛 生牡蠣、煮干し、豚レバー
など
ビタミン類 卵、大豆、レバー、カツオ、マグロ、柑橘類
など
リコピン トマト、スイカ、柿、パパイヤ
など
フコイダン もずく、めかぶ、昆布
など

髪の毛を生成する成分の約90%がタンパク質の一種であるケラチンから作られています。また、ケラチンを合成する働きがあるのが亜鉛です。タンパク質と亜鉛は不足しないようにしましょう。

ビタミンは他の栄養素が働くようサポートする働きがあります。強い抗酸化作用があるリコピンは、細胞の酸化を防ぎ、頭皮環境を良い状態に保ち、フコイダンは、免疫を高める効果が期待できるでしょう。

一方で、添加物や糖分、脂肪が多い食べ物は血行不良を起こしたり、皮脂の分泌量を増加させたりする恐れがあり、フケの原因になることがあります。カップラーメン、スナック菓子やから揚げ、ラーメンなどは食べ過ぎないようにしましょう。

【フケの予防方法③】生活習慣の改善

毎日、何気なく行っている生活習慣が影響し、フケを発生させることがあります。 以下のような生活習慣に注意しましょう。

  • ストレスを溜める
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • など

ストレス

ストレスを溜めこむと、自律神経の交感神経が優位となり、覚醒状態になります。寝付きが悪くなり、睡眠の質が悪くなるため、頭皮の新陳代謝が乱れフケの原因になることがあります。
また、ストレスのせいで暴飲暴食に走り、ジャンクフードやお菓子、アルコールなどを大量に摂ると、頭皮環境も悪くしてしまうので気を付けましょう。

ストレスは、溜めこまず発散するのがおすすめです。1週間に1度は気分を切り替える趣味の時間を作ることや、毎日入浴をしてその日の気持ちをリセットするなど、小まめな発散を心がけるとよいでしょう。

睡眠不足

睡眠は、成長ホルモンが分泌され、体のダメージを修復してくれる大切な時間です。
しかし、睡眠不足が続くと頭皮の新陳代謝が乱れてしまいます。また、睡眠時間を取れていても、質が悪いと成長ホルモンが十分に分泌されません。

眠りについて最初に始まるノンレム睡眠時に成長ホルモンが多く分泌されるといわれていることから、スムーズに寝付き、深い眠りに入るようにしましょう。

そのためには、就寝1時間前までに食事や間食を済ませ、胃腸が休める状態にすることや、テレビやスマホ、パソコンなど光を発するものの使用を避けることがおすすめです。画面からの強い光は、脳に刺激を与え、覚醒させてしまう恐れがあります。

運動不足

運動不足は、血行を悪くし、頭皮の新陳代謝も悪化させます。乾燥や皮脂の過剰分泌に繋がると、フケを発生させることもあります。

車で移動することが多く、仕事もデスクワークの場合には、動くことが少なく運動不足になりがちです。血行を良くするためにウォーキングやストレッチなど、毎日できる運動を取り入れましょう。通勤に時間的余裕があれば、一駅余分に歩くのもよいでしょう。

【フケの予防方法④】ひどい場合は病院へ

フケの予防方法を実践しても、なかなか治まらない場合や、症状がもともとひどい場合には病院で診察を受けましょう。

病院では、診断をしてフケの原因を調べてから、症状に適した治療法を処方してもらえます。悪化している場合には、脂漏性脱毛症などに進行している可能性もあります。自己判断は危険ですから、専門家にきちんと診断してもらうようにしましょう。

治療薬にはさまざまなものがありますが、一般的には、抗真菌薬や抗炎症剤などが処方されます。

フケの原因を知り、正しく予防しましょう

フケができる原因、フケを放置することで起こるトラブル、そして予防方法についてご紹介しました。

正しい洗い方で洗髪することはもちろん、自分の頭皮に合ったシャンプーを選ぶことも大切です。フケに適した成分の入っている薬用シャンプーも検討するとよいでしょう。

また、髪や頭皮に良い栄養をきちんと摂ることや、ストレスや睡眠、運動不足など生活習慣を改善することも、フケ予防に効果的です。

もしこれらの予防をしても改善されない場合や、症状がひどい場合には病院へ行き、診察・治療をしてもらいましょう。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。