【女性の薄毛の基礎知識】症状の種類や原因とは?治療や対策方法についてもご紹介

掲載日:2019.12.23 更新日:2019.12.24

この記事の監修 アンファー株式会社

薄毛に悩む女性が急増しています。さらに、年齢層も様々。若い女性であっても薄毛に悩む方は少なくありません。本記事では、気になる女性の薄毛の原因や治療など基礎知識を解説。また、シャンプーや育毛剤、生活習慣改善など、自宅でできる対策方法もご紹介します。

薄毛って女性にもあるの?そもそも、どのような症状?

男性のイメージが強い薄毛ですが、女性にも薄毛の問題はあります。実は近年、薄毛を気にする女性が増加しているのです。しかも、薄毛といえば中年以降と考えがちですが、20代の若い女性でも見られます。

薄毛の症状は、抜け毛が増え、その改善ができないために、毛量や密度が薄くなることが挙げられます。特に女性の場合、髪の分け目などの頭頂部を中心に、薄毛が目立つようになるのが特徴です。また、男性と異なり、女性は薄毛の症状が頭全体に広がる傾向にあり、原因や種類も多岐にわたります。

女性の薄毛の仕組み

女性の薄毛は、原因と治療法が確立されていない面も多くあります。ただ、女性の薄毛の多くは男性ホルモンによるFAGA(女性男性型脱毛症)であることから、まずはこのタイプの薄毛を疑ってみましょう。

女性の場合、副腎皮質ホルモンで男性ホルモンが生成されますが、その作用が強いことが薄毛を引き起こす要因です。特に閉経した後、女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが増えることにより引き起こされるケースが多くあります。

女性の薄毛に多い原因6つ

女性の薄毛は、原因が確立されていない部分があるとご紹介しましたが、体質や習慣によって発生するとも考えられています。代表的な6つの原因についてご紹介します。

女性ホルモンの変化や乱れ

加齢に伴う女性ホルモンの変化により、FAGA(女性男性型脱毛症)が起こりやすくなります。女性ホルモンは、20代をピークに、それから年齢を重ねるごとに低下していきます。そのため、40代以降も薄毛や抜け毛が目立つようになるのです。また、出産前後も女性ホルモンが大きく乱れ、ホルモンバランスが整わず、薄毛になりがちです。

血流の低下

血流が滞り、毛根に十分な栄養が行き渡らないと、薄毛を招きます。通常、年齢は重ねるごとに血流は悪くなってしまい、改善することはありません。また、女性は冷え性に悩まれる方が多いことからも分かるように、一般的に筋肉量が少ないため、血行が悪くなりがちです。男性に比べ、血行の低下による薄毛が発生しやすいとも考えられます。

ストレス

仕事や育児などによるストレスによっても、薄毛は引き起こされます。ストレスは受けることで、自律神経のバランスが崩れ、髪の源となる毛母細胞や髪全体にもマイナスの影響を与えてしまいます。また、過度のストレスにより、老廃物を体外へ排出する作用を持つ毛細血管が収縮すると、健康的な髪を作る毛乳頭に十分な栄養が届かなくなるのです。

食生活の乱れ

食生活が乱れ、栄養が不足すると、髪の成長が衰える原因になります。特にタンパク質、ビタミンB群、ビタミンE、亜鉛などは、健康的な髪を保つうえで重要な栄養素です。普段から、加工食品やインスタント食品をよく食べている人は、髪を生成する栄養が取れておらず、薄毛の原因となることが考えられます。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や運動不足など、生活習慣の乱れも髪に悪影響を与えてしまいます。実は私たちが寝ている間は、日中ダメージを受けた髪の修復を行う貴重な時間です。睡眠は、ただ体の疲れを取り除くためだけのものではなく、良質な髪を育むためにも大切な活動なのです。

過度なダメージ

繰り返しのパーマやカラーリングなどは薄毛の原因になります。髪はもともと弱酸性ですが、パーマやカラーは髪をアルカリ性にしたり、それに近づけたりすることで形を作り、色を付けています。こうした変化が髪への過度なダメージとなり、それが繰り返し重なってしまうと、当然ながら抜け毛や薄毛を引き起こす原因となってしまうのです。

女性に見られる代表的な薄毛の種類

女性の薄毛の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な脱毛症の種類を5つ、一覧でご紹介します。

びまん性脱毛症 頭髪全体が均等に薄くなるタイプの脱毛症です。加齢やストレス、ホルモンバランスの乱れなどが原因です。びまん性脱毛症の1つに女子男性型脱毛(FAGA)があります。
分娩後脱毛症 産後のホルモンバランスの乱れによって引き起こされる脱毛症です。通常、ホルモンバランスが整えば自然と回復しますが、育児の忙しさやストレス、生活の乱れが絶えないと、円形脱毛症を併発するケースもあります。
円形脱毛症 局部的な脱毛で、円形状に毛が抜け落ち薄毛になります。よく「10円ハゲ」と呼ばれるのが、この脱毛症です。自律神経の乱れや、自己免疫疾患が原因になることがあります。
牽引性脱毛症 主に、ポニーテールなどのヘアスタイルによる負担から、引き起こされる脱毛症です。また、その他の薄毛や抜け毛と異なり、物理的な刺激によるものもあり、多くの場合は一部分だけにとどまります。
脂漏性脱毛症 頭皮の皮脂が過剰に分泌されてしまったがために、併発する脱毛症です。治療をしないと繰り返す可能性もあり、適切な対処をする必要があります。

女性の薄毛の治療について

女性の薄毛の悩みは非常に深刻ですが、治療について考えたことがある方はいらっしゃいますか?女性の薄毛治療の必要性と方法についてご紹介します。

治療で対策するべき薄毛

脂漏性脱毛症など病気による薄毛の場合、皮膚科での治療が必須です。セルフケアでの対策ではかえって、薄毛を悪化させることとなり大変危険なため、いち早く受診しましょう。

一方のびまん性脱毛症など、病気ではない個性によるものの場合、治療を希望するのであれば、美容皮膚科を利用することもできます。ただ病気ではない薄毛は、自由診療になるため、保険が下りないケースがほとんどです。

女性の薄毛の治療方法

薄毛の治療法として、病気によるもの、個性によるものによって治療方法は異なりますが、どちらも投薬治療が一般的です。投薬には内服と外用とがあります。医師に診断してもらい、適切な使用をしましょう。個性による脱毛の場合であれば、植毛などの選択肢もあります。

セルフケアできる薄毛の対策ポイント5つ

  • 紫外線対策で抜け毛を防ぐ
  • 生活習慣や食生活の見直し
  • 薄毛になりやすい髪型に注意
  • シャンプーの選び方や使い方を改める
  • 育毛剤を使う

病気ではない、個性による薄毛、びまん性脱毛症などには、セルフケアで対策する方も多くいらっしゃいます。ここでは、セルフケア対策のポイントを5つご紹介します。

生活習慣や食生活の見直し

寝不足も薄毛の原因になってしまいます。忙しくとも、短時間でも構いませんので湯船に浸かり、寝付きを良くし、質の高い睡眠をとることで、髪のケアに繋がります。また、血流改善のために、適度な運動も大切です。つい使ってしまうエスカレーターを我慢し、階段を使うだけでも、貴重な運動になります。

食事の面では、若い女性の場合、鉄不足や亜鉛不足に注意しましょう。また、良質なタンパク質を含む肉や魚、牛乳、栄養豊富なナッツなどの摂取も重要です。何か一つに偏るのではなく、バランスのよい食生活をするようにしましょう。栄養バランスの乱れを引き起こす、過度なダイエットは絶対にやめましょう。

薄毛になりやすい髪型に注意

ポニーテールなどのヘアスタイルは、その手軽さが魅力の一つですが、髪と頭皮に負担が掛かります。一方向に髪を引っ張り続けることで、毛穴が痛み、薄毛が進行してしまう恐れがあるのです。薄毛が気になる場合、ポニーテールで長時間過ごすことはできるだけ避けましょう。

また、いつも同じ分け目にしていることも、頭皮にとって負担になります。特にロングヘアの場合は、分け目にあたる頭皮を重力の関係で少しずつ引っ張っている状態です。時々分け目を変え、頭皮への負担を減らすことを心掛けるとよいでしょう。

シャンプーの選び方や洗い方を改める

毎日のシャンプーで頭皮や髪を清潔に保つことは、髪を生やし、健康に育てるためにとても大切なことです。ただし、洗い過ぎても、必要な皮脂まで取り除いてしまい、毛嚢炎やフケなどの原因になるので、シャンプーは1日多くても2回程度に留めておきましょう。

また、シャンプーの選び方も意識しましょう。このシャンプーをずっと使い続けているから、というこだわりを持つ方もいらっしゃいますが、現在の頭皮の状態を見て選ぶことをおすすめします。頭皮の状態には個人差があり、季節によっても変わります。紫外線で日に焼けた時や、冬の乾燥する時期など、頭皮の状態を見ながら、適切なシャンプーを選びましょう。

育毛剤を使う

薄毛に悩んでいる場合、髪の成長を助ける育毛剤の使用もおすすめです。育毛剤自体には毛を生やす実質的な効果はありません。しかし育毛剤により頭皮を健康に保ち、髪の育つ環境を整える効果を期待できるため、薄毛対策として重要です。健康的な頭皮のために、育毛剤という方法も試してみてはいかがでしょうか。

また現在は、薄毛の症状がない場合でも、今後の薄毛予防として、定期的な使用を検討するのもよいです。価格もそれほど負担になるほどではなく、夜のお風呂上りの数分で済むため、気軽に始めてみることをおすすめします。

家でもできる毎日のケアで、早期の薄毛対策をしましょう

女性の薄毛の原因や対策についてご紹介しました。女性も、薄毛と無縁ではないことがお分かりいただけたかと思います。最近抜け毛が増えたかも、とお悩みの方は、まずは自分の薄毛の原因を理解し、それに合わせた適切な対処で悩みを軽減することを考えましょう。薄毛には、早いタイミングで対策を講じることが何よりも大切です。そして、自分ひとりでも行えるケアを、毎日継続して行い、薄毛対策につなげましょう。

この記事の監修 アンファー株式会社

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化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。



○ 研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。