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【 毛髪診断士監修 】パーマが頭皮に与える影響は?パーマをかけた後のヘアケアについてもご紹介します

掲載日:2020.04.25 更新日:2022.08.29

パーマは頭皮にどのような影響があるのでしょうか?
パーマをかける時、頭皮にどのようなダメージがあるのか知っておきたいですよね。
そこで今回は、パーマ液の刺激で乾燥やフケを引き起こすメカニズムや、薄毛や抜け毛に繋がる原因についてご紹介します。
頭皮の炎症から重い皮膚炎になることもありますから、自分の症状をチェックしましょう。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

パーマによる頭皮へのダメージはある?

パーマをかける時に使うパーマ液は、髪の毛はもちろん頭皮にも、ある程度のダメージを与える可能性があると考えておきましょう。
弱酸性の頭皮にアルカリ性のパーマ液をつけることで、頭皮の上でも化学反応が起こります。その際、アルカリの刺激によって炎症などを引き起こす可能性があります。

また、人によっては、アレルギー反応で炎症を起こし、炎症が酷くなると抜け毛を発生させ薄毛に繋がることも。
パーマ液を使いキューティクルを開かせて、髪の中にまで薬剤を浸透させるため、髪の毛にもダメージを与え、切れ毛などダメージヘアの原因となることもあります。

パーマのかかる仕組み

髪はタンパク質である「ケラチン」が結合することで形を保っています。パーマをかけることで自分好みの形状を作るためには、まずこのケラチンの結合を切り離す必要があります。

そのため1つ目のパーマ液を使い結合を切り離し、新たにカールを付けてから、2つ目のパーマ液を使って再結合をさせます。このようにして、自分好みのカールした状態を保つことができるようになるのです。

頭皮へダメージを与えるパーマ液や成分とは

頭皮にダメージを与えるのは、結合を切り離す作用がある1つ目のパーマ液です。
このパーマ液には、刺激の強いチオグリコール酸アンモニウムが配合されていることが多いため、角質が剥がれ落ち、フケが発生する可能性も。

また、1つ目のパーマ液は強力なアルカリ性で、基本的にPH9から9.5ほどあります。
頭皮はPH5の弱酸性ですから、パーマ液は頭皮で化学反応を引き起こしていると言えます。
パーマをかけた時に頭皮がピリピリと刺激を感じることがあると思いますが、これは1つ目のパーマ液のアルカリ成分の刺激が強いために起こるものです。この刺激により、フケやかゆみ、皮膚炎などが引き起こされることもあります。

パーマの影響による頭皮への影響

パーマ液が頭皮にもたらす影響について解説します。

  • 頭皮の乾燥やフケ
  • 頭皮の炎症
  • 抜け毛や薄毛

頭皮の乾燥やフケ

アンモニア系の成分を使用するパーマ液は、頭皮につくと頭皮を溶解させてしまいます
結果、角質を剥がしてしまい、乾性フケの原因になることもあります。

頭皮の炎症

繰り返しパーマをすることで、頭皮の負担も大きくなり赤みやかゆみ、かぶれ、湿疹が起こることがあります。
また、肌に接触したものが原因で起こる「接触性皮膚炎」などの病気を引き起こすこともあり、注意が必要です。

接触性皮膚炎はかゆみが強く、掻きむしることで頭皮をさらに傷つけ、炎症を起こすことで脱毛し、炎症性脱毛症に進行してしまう恐れもあります。
これらの症状が疑われる時には、我慢せずにできるだけ早く皮膚科を受診しましょう

抜け毛や薄毛

パーマ液は、刺激が強く頭皮にダメージを与えます。弱酸性の頭皮にアルカリ性のパーマ液を使うことで刺激を受け、フケやかゆみ、炎症などに繋がる恐れもあります。
その結果抜け毛が増え、薄毛の原因になってしまう可能性も考えられます。

また、髪の毛の太さを決めるのは、髪の内側にあるコルテックスの割合です。
アルカリ性の液体が髪につくことで、キューティクルを開きコルテックスの間充物質が流れてしまい、髪の毛が弱く細くなってしまいます。

自宅でもできる!パーマをかけた後の正しいケア方法

パーマをかけた後に、しっかりとヘアケアをすることで頭皮や髪の毛へのダメージを多少軽減することができます
前提として、パーマ後の頭皮は敏感になっているので施術後2~3日は、特に頭皮に強い刺激を与えないようにしましょう

シャンプーはいつも通りの頻度で行ってよいですが、シャンプーを使いすぎたり強くこすったりしてしまうと、必要以上に頭皮の皮脂を取ってしまい乾燥を引き起こしてしまう可能性もあります。適量のシャンプーをしっかり泡立てて洗いましょう

シャンプー剤は残ってしまうと頭皮への刺激にもなりうるので、すすぎはたっぷりと丁寧に行い、シャンプー剤が頭皮に残らないよう、すすぎ残しがないよう注意して行いましょう

また、シャンプー選びも大切です。マイルドな洗浄力で、頭皮のうるおいを保ってくれるシャンプーを使うのがおすすめです。
爪を立てると頭皮を傷つけてしまうので、指の腹を使って揉むように優しく洗いましょう

ブラッシングも強く頭皮に押しあてるのはNGです。金属素材や先がとがったブラシは弱った頭皮を傷つけてしまう可能性があるので、特に気を付けましょう。
頭皮を刺激しないように、優しくブラッシングを行ってくださいね。

頭皮への影響が気になる!パーマをかける際に抑えておきたいポイント

頭皮にかさぶたがある場合

頭皮に傷や炎症、かさぶたなどがある場合には、パーマ液の刺激が強いため、症状が治まるまで待った方がよいでしょう。
症状が酷い場合には、皮膚科を受診してしっかり治すことが先決です。

パーマがかけられるかどうか自己判断するのではなく、美容院で頭皮の状態を見てもらい確認するのがベターです。

パーマをかける頻度

パーマ液も技術が進歩し、頭皮へのダメージが少ないものも開発されてきていますが、パーマをかける度にどうしてもダメージは受けてしまいます。
そのため、なるべくかける頻度を開けた方が頭皮を傷めずに済みます。少なくとも2ヶ月以上は間隔を開け、頭皮を労わりましょう

施術後のヘアケアをしっかり行うことで、カールを長持ちさせることもできます。
トリートメントには、髪のダメージを補修する機能もあるので、積極的に使うとよいでしょう。日常のヘアケアをしっかりと行い、カールを長持ちさせることで、パーマをかける間隔を開けることができます。

あらかじめパッチテストを行う

肌がもともと弱い、乾燥肌など不安がある人は、パッチテストを受けましょう
アレルギーの原因になる物質を事前に塗布して、アレルギー反応が起こるかどうかチェックすることができます。

ただ、以前と同じ薬剤を使う場合でも、体調が悪いなどの理由で反応が起きることもあります。
また、美容院がパーマ液を変えた、リニューアルしたなどの場合にも、再度パッチテストを受けた方がよいでしょう。

パーマのダメージを知り、適切なヘアケアをしましょう

パーマによる頭皮へのダメージについてご紹介しました。パーマ液はアルカリ性で、髪はもちろん、頭皮にもダメージを与える可能性があります。

弱酸性の頭皮にアルカリ性の液剤を付けることで、刺激を受けやすくなり、乾燥やフケを発症することも。また、頭皮の状態が悪化した場合は抜け毛や薄毛を起こしてしまうこともあるので、注意したいですね。

パーマをかけた後に頭皮に赤みやかぶれができた、また、かゆみが強いという場合には、接触性皮膚炎の可能性もあります。
症状が疑われる場合には、早めに病院へ行きましょう。放っておくと、炎症性脱毛症に繋がる恐れもあります。

また、パーマをかけた後の頭皮は敏感になっていますので、いつも以上にヘアケアには気を遣ってください。
シャンプーもなるべく頭皮に刺激が少ないものを選び、優しく洗い上げることが大切です。
日常的にトリートメントをするなど、ヘアケアを行うことでカールを長持ちさせ、パーマをかける間隔を開けることもできます。

パーマを継続的にかける人も多いですが、頭皮の状態が良い時にパーマをかけるようにしましょう。
炎症やかさぶたなど異常があるのであれば、先に病院に行った方がよいでしょう。パーマが頭皮に与える影響を知って、間隔に気を付けたり、正しいヘアケアをしましょう。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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