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【 毛髪診断士監修 】生理前になると頭皮が脂っぽくなるのはなぜですか?

掲載日:2020.02.18 更新日:2023.05.24

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

2つの女性ホルモンの働きが頭皮の脂っぽさに影響しています

生理前になると頭皮が脂っぽくなるという悩みの原因は、エストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンのバランスによるものです。
この時期、女性の体の中ではエストロゲンの働きが弱くなり、皮脂分泌に働くプロゲステロンの分泌量が増えるため、頭皮や皮膚は脂っぽくなるのです。
ニキビなどの肌の変化、気分の落ち込みや苛立ちに悩まされる人もいます。

この2つの女性ホルモンは女性の生理と妊娠に関係する重要なもので、どちらかが一方的に強ければよい、どちらかがなくなればよいというものではありません。
プロゲステロンはエストロゲンが行き過ぎないよう抑えるように協調して働きます。
働きが強くなったり弱くなったりという周期の中で、日常生活にトラブルにならないようにうまく付き合っていく必要があります。

したがって、頭皮が脂っぽい時は、抜け毛や切れ毛などのトラブルを防ぐためにもシャンプー方法をはじめとしたヘアケア方法を変えるとよいでしょう。

また、食生活や生活習慣を見直すと、ホルモンバランスのスムーズな移行を助けることができ、頭皮の脂っぽさだけでなく、生理前の様々な症状と上手に付き合えるようになります。

エストロゲンとプロゲステロンのバランスの変化

生理前の頭皮の脂っぽさに関係するのは、エストロゲンとプロゲステロンです。
2つともいわゆる女性ホルモンで、生理や妊娠、それに関係する体や心の状態に影響します。

エストロゲンは生理後から排卵後まで多く出るホルモンです。
この働きにより、子宮内膜が増殖し、卵胞を育て、妊娠が成立しやすくなるほか、肌や毛髪にはハリとツヤを与えます。

排卵後から生理前まではプロゲステロンの働きが大きくなり、エストロゲンの働きは弱くなります。
プロゲステロンはエストロゲンの効果を抑え、妊娠を継続させるために分泌されます。
いわゆる高温期になるほか、人によっては皮脂分泌が活発になったり、抜け毛が気になったり、むくみやイライラが強く出てきたりします。

生理前以外にも、加齢によってもエストロゲンの働きは弱くなります。

加齢により、肌が乾燥しやすくなったり、薄毛になったり、気持ちが落ち着かないという状況になってきたら、ホルモンバランスの乱れが原因の一つでしょう。

脂っぽいと感じた時はシャンプー方法を変えてみよう

頭皮の脂っぽさを、生理前の一時的なものだとほうっておくと、抜け毛や切れ毛などの頭皮トラブルの原因になるかもしれません。

シャンプー時に力を入れて頭皮をゴシゴシ洗うと、頭皮が傷ついてトラブルを起こします。
また、脂っぽさをスッキリさせるために、洗浄力の強いシャンプーを使うのも、頭皮に悪影響を及ぼします。
脂っぽい時こそ、低刺激のシャンプーを使い、いつもより優しく洗うようにしましょう。

まず、シャンプー前には、丁寧にブラッシングして、汚れやほこりを落とします。

次に、ぬるま湯をゆっくり頭皮と毛髪にかけて十分に濡らし、その後、お湯だけである程度の汚れを洗い流します。(予洗い)。

シャンプー剤は、掌でたくさん泡をたててから頭につけます。
頭皮と毛髪がしっかり濡れていると、泡がいきわたり、それだけで脂を落とす助けになります。
毛髪はそれほどこすらなくても、予洗いで大まかに汚れを落とせているので、きれいに洗うことができます。

すすぎは、ぬるま湯で丁寧に行いましょう。
泡をすべて洗い流さないと、泡の中のシャンプー成分と皮脂汚れがまざりあって、頭皮に残り、トラブルの原因になります。

タオルドライを丁寧に行ってから、ドライヤーを使い、きちんと髪を乾かしましょう。

ホルモンバランスを整え、頭皮トラブルを減らすための生活

食生活では、まずジャンクフードなど脂の多いものを控えましょう。
ジャンクフードはスナックとして簡単に食べられ、すぐに満腹感が得られますが、体の中に余計な脂を取り入れることになり、頭皮の皮脂を増やすことに繋がります。

食べるものは、エストロゲンの代わりになるイソフラボンに注目しましょう。
豆類にはイソフラボンが多く含まれています。
しかし摂りすぎると逆効果になりますので気をつけましょう。

毛髪のもとになるたんぱく質、ミネラルやビタミン、食物繊維なども意識して、種類を多く食べましょう。
また、睡眠を十分にとり、頭と体を休めましょう。
疲れているとホルモンバランスが崩れます。
そして、定期的に、適当な強さの運動をすることでストレス解消をしましょう。

(まとめ)生理前になると頭皮が脂っぽくなるのはなぜですか?

2つの女性ホルモンの働きが頭皮の脂っぽさに影響しています

エストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンバランスが変わることで、生理前になると頭皮が脂っぽくなるということが起こります。

毛髪や肌などの体や、気分にも影響します。

ホルモンバランスの変化と上手に付き合うことが頭皮トラブルを少なくします。

エストロゲンとプロゲステロンのバランスの変化

生理後から排卵後まで、毛髪のハリとツヤ、成長に関係するホルモンであるエストロゲンが活発に働きます。

排卵後から生理前には、妊娠を継続させるプロゲステロンの働きが強くなり、エストロゲンの働きが弱まります。

2つの女性ホルモンの変化から、脂っぽさや頭皮環境の悪化が起こることもあります。

脂っぽいと感じた時はシャンプー方法を変えてみよう

脂っぽいと感じたなら生理前の一次的なものだと放っておかずに、頭皮を清潔に保つシャンプーを行いましょう。

いつもよりも予洗いを丁寧に行い、刺激の少ないシャンプー剤を使ってたくさん泡立て、こすらずに優しく泡で頭皮と毛髪を洗います。

すすぎはきちんとし、しっかり乾燥させましょう。

ホルモンバランスを整え、頭皮トラブルを減らすための生活

食生活では、脂ものの摂取を減らし、エストロゲンに似た役割を持つイソフラボンを意識して摂りましょう。

また、毛髪のもとになるたんぱく質をはじめ、多くの種類をバランスよく食べましょう。

十分な睡眠と運動によるストレス解消も重要です。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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